アルコールが飲めないキャラ設定はずい分前にやめていた。
飲めなくても、飲めるのに飲まなくても、どちらにせよ訝しげに聞かれるからだ。
その人は以前飲んだ酒蔵の日本酒がフルーティで美味しかったと話していた。
だけど普段はビールを嗜むそうだ。
いろんな種類のアルコールを辿り、今ではほぼビールだと話していた。
あまりにも共感するから、訝しげにこちらの表情を伺われてしまった。
しかしそれも一瞬のことだった。話はテンポよく流れていく。おそらくお酒を楽しんでいる人だろう。
経験からある程度分かるのだ。その人が良い酒か悪い酒かが。
何故ならボクとは違う香りがしたからだ。
photo credit: 東京路地裏散歩 kokonn 2016年8月21日 via photopin (license)
おそらく世代違いであろうその人は姉御肌だった。姉御肌の女性には苦手意識が
あるのだけど、過去の経験だけで決めつけてはいけないのだ。
姉御肌というのは、言い換えればとても親切で情に厚いとも言えるだろう。
あらためてノンアルコールライフで本当に良かったと感じた。
一滴も飲まないのに詳しいのは何故。
そんなキャラ設定も案外いいものだ。
断722
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